円形脱毛症の治療薬のリンデロンって何?【効果・副作用など解説】

円形脱毛症リンデロン
円形脱毛症は誰にでも起こる可能性がある身近な症状であり、治療方法や原因は多岐に渡ります。

今回は、リンデロンという治療薬の効果や副作用を解説していきます。

リンデロンとは?

リンデロンは「塩野義製薬」が製造している医薬品であり、皮膚の炎症や湿疹などに使う塗り薬です。

塩野義製薬はとても有名な会社で名前を知っている方も多いと思います。

・商号:塩野義製薬株式会社
・創業:1878年
・設立:1919年
・本社:大阪市中央区道修町3丁目1番8号
・証券コード:東京1部、4507

東京に本社があるイメージですが、実は大阪が本拠地の会社なんですね。

リンデロンの効果効能

まずは、リンデロンの効果効能を見ていきましょう。

・湿疹
・炎症
・蕁麻疹
・薬疹
・円形脱毛症

リンデロンは上記のような効果効能が記載されており、一般的には湿疹や蕁麻疹を発症した時に使うことが多いでしょうか。

リンデロンのパッケージ表記を見ると分かりますが、円形脱毛症にも効果効能ありと記述されているので、1つの治療薬として選択肢に入ります。

リンデロンの成分

リンデロンの成分は

・ベタメタゾン吉草酸エステル

です。

ベタメタゾンはステロイドの1種です。

ステロイドというのは腎臓にある副腎から分泌される成分であり、ステロイド分泌が減少すると免疫低下など様々な症状が起こります。

円形脱毛症もステロイド減少が1つの原因と考えられているので、体内で減少したステロイドを治療薬で補強することから改善が見込まれるとされています。

ステロイド薬は合成によって様々な種類があり、種類によってステロイド作用の強力度も異なります。

外用薬では以下のような種類やレベルがあります。

・デルモベート:プロピオン酸クロベタゾール、最強
・リンデロンDP:シプロピオン酸ベタメタゾン、非常に強力
・リンデロンV:ベタメゾン吉草酸エステル、強力
・キンダベート:酢酸クロベタゾン、普通
・プレドニゾロン:プレドニゾロン、弱い

数あるステロイドの中でもリンデロンは作用が強いとされ、外用薬だけではなく内服薬もあります。

リンデロンの使い方

リンデロンは医薬品分類において、「薬局医薬品」→「医療用医薬品」→「その他の医療用医薬品」に該当するため、処方箋なしでも購入することができます。

「その他の医療用医薬品」では、一定の条件下においては処方箋がなくても販売できる分類です。

リンデロンの使い方は以下となります。

・1日に数回、適量を患部に塗る
・症状の変化に伴い量を調整する

リンデロンの塗り薬はそのまま湿疹などがある患部にリンデロンを塗るという使い方なので、特に難しい点はありません。

リンデロンの副作用と注意点

リンデロンの副作用は以下のような内容があります。

・毛嚢炎:毛根の感染症
・せつ:毛包の吹き出物
・皮膚刺激感:皮膚がヒリヒリする
・眼圧亢進:眼圧上昇で起こる症状
・緑内障:眼圧亢進によって視野が狭まったりする
・後嚢白内障:眼圧亢進によって視力低下などがある
・過敏症:薬品等に敏感して起こる症状
・感染症:ウイルス等に感染する症状

次にリンデロンの注意点は以下のような内容があります。

・皮膚感染を伴う湿疹や皮膚炎には使用しない
・大量使用や長期使用はステロイド全身投与と同等の症状が起こることがある
・症状回復が見られない場合は使用をやめる
・症状悪化が見られる場合は使用をやめる
・症状改善が見られた場合も使用をやめる

また、以下の点も合わせて覚えておきましょう。

・高齢者は副作用が出やすい
・妊娠中や可能性のある人は大量使用や長期使用をやめる
・小児は発育障害の報告もあるため、大量使用や長期使用をしない
・眼科用として使用しない
・化粧品の下に塗らない
・ヒゲ剃り後に使用しない

上記を簡単にまとめていきます。

ステロイドというのは意味もなく無駄に吸収すると、体内の自然分泌量が変化することからも好ましくありません。円形脱毛症に改善が見られない場合や回復した場合などは、速やかに使用をやめましょう。

副作用は毛嚢炎やせつの報告が多いようですが、副作用が起こった場合は速やかに使用をやめて医師に相談することを心がけておきましょう。また、眼圧亢進からの緑内障など重度な副作用もあるようですが、こちらも副作用が心配な方は医師に相談しておく方が良いですね。

高齢者や妊娠中の方などは副作用が懸念されるため、こちらも医師に相談しておくのが望ましいです。

クリニックで治療相談をしている方は、担当医に「リンデロンを使おうと思っているのですが・・・」と相談しておけば、副作用を含めてアドバイスを得られます。

クリニックで治療相談をしていない方は、薬局で薬剤師に「リンデロンを円形脱毛症に使おうと思っているのですが・・・」と相談しておけば、副作用について指導やアドバイスを得られます。

円形脱毛症にリンデロン使っても大丈夫?

円形脱毛症リンデロン
実際に円形脱毛症に対してリンデロンを使う場合、副作用を含めて「大丈夫なのか・・・?」と不安に感じる方が多いでしょう。

こうした不安は薬局やクリニックで解決する以外に方法がないので、不安に感じる場合は自己判断から使用しない方が良いです。

基本的に人によって皮膚の状態が異なりますし、万人に共通する情報というのはリンデロンのパッケージに記載されている内容以外にありません。

これは国の法律に基づいた表記なので、しっかりと使用上の注意や副作用、あるいは用法を隅々まで読んでおきましょう。

リンデロンは効果があるの?

リンデロンは皮膚の湿疹などに効果効能があるとされていますが、果たして円形脱毛症に対しても効果があるのかどうか分かりずらいですね。

確かにリンデロンのパッケージ表記では円形脱毛症という文字が書かれていますが、円形脱毛症は湿疹や蕁麻疹が出るわけでもありません。

まず、リンデロンの成分は「ペタメタゾン」であり「ステロイドの一種」であることを上記で紹介しましたが、これが円形脱毛症にも効果があるとされる理由です。

また、外用薬の場合なら円形脱毛症を患っている部分に直接アプローチすることができるため、その意味においても円形脱毛症の改善に期待を持てます。

もちろん、円形脱毛症に悩む方すべてに対してリンデロンは絶対的な効果を発揮することはないと思われますが、それでも治療薬としては効果効能が検証されているので1つの選択肢になることは間違いありません。

日本皮膚科学会でも推薦レベルが高い治療方法

日本皮膚科学会でも、ステロイド外用は推薦レベルC1という高い見解が示されています。

日本皮膚科学会の推薦レベルや治療方法は以下のような内容があります。

推薦レベルは「B=最も推薦される」・「C1=Bに次いで推薦される」です。

・ステロイド局法:推薦レベルB
・局所免疫療法:推薦レベルB
・ステロイド内服:推薦レベルC1
・ステロイド外用:推薦レベルC1
・点滴静注ステロイドパルス療法:推薦レベルC1

上記のように円形脱毛症に対してはステロイドに関する治療方法が推薦されており、リンデロンは「ステロイド外用」に該当することからも推薦度の高い1つの治療方法であることが分かります。

また、ステロイド外用は頭皮全体の脱毛範囲に関らず、軽度~重度まで推薦される治療となっているため、円形脱毛症の進行を考慮しても完治に期待を持てることが分かります。

リンデロンと他の治療方法ならどちらが良い?

円形脱毛症の治療方法は上記のとおり、ステロイドだけでもいろんな治療方法があります。

リンデロンと比較してどの治療方法がベストなのかは、クリニックで担当医に答えを出してもらいましょう。

個々による円形脱毛症の原因や進行具合を診断しながら、早期改善に向けて計画提案していくのがまさに医師の仕事です。

円形脱毛症は本当に個人差が激しく、自己免疫疾患で発症した場合は急速に脱毛が進むことがあります。

一方、ちょっとしたストレスが原因の場合だと、クリニックで相談するどころかリンデロンを使わなくても勝手に治ることもあります。

こうした個人差は円形脱毛症を経過観察しつつ治療を進めなければ答えが見つからないので、絶対に円形脱毛症を完治したいという方は医師に相談しておく方が心理的にも安心できると思います。

リンデロンと合わせて覚えておきたいアイテム

リンデロンは治療薬ですが、お薬ではないアイテムとしてはシャンプーや脱毛隠しなどは覚えておいて損のないアイテムです。

現状、円形脱毛症というピンポイントに効果があるシャンプーは皆無に等しいため、育毛剤や発毛剤を含めて頭皮環境を整えることに努力することが改善に繋がります。

頭皮の一部だけに起こった円形脱毛症は、その後に多発型や前頭型と症状が進む可能性があります。

頭皮環境を良くすることに努めることで、頭皮環境悪化による脱毛は回避できる可能性があります。

また、脱毛隠しというのはウィッグの簡略アイテムであり、頭皮の一部分だけを付け毛で隠すことができます。

円形脱毛症を完治するまでの日常生活において活躍し得るので、検討してみてはいかがでしょうか。

「円形脱毛症アイテム」

円形脱毛症に関連するアイテムは「円形脱毛症の方に使ってほしい、オススメシャンプー5選と対策グッズ5選の計10選! 」を読んでおこう。

まとめ

今回は円形脱毛症のステロイド薬としてリンデロンを紹介しましたが、身近な治療方法の1種でもあるので覚えておきましょう。

円形脱毛症は単発型~汎発型まで4段階の症状に分類され、各レベルにおいて本当に深刻度が大きく異なります。

また、未だに謎が多い脱毛症であり、何が原因でどのくらいまで症状が進行するのかも明確な答えがありません。

突然、頭皮の一部にコインサイズの円形脱毛症が現れた場合、早期治療に努めるに越したことはありません。

自分でも円形脱毛症の知識を身につけながら、症状が進むようであればクリニックで相談するようにしましょう。