【円形脱毛症の症状別】円形脱毛症に効果的な薬の選び方解説

円形脱毛症の薬
円形脱毛症に効果的な薬の選び方は「円形脱毛症の原因から選ぶ」のが正解です。

つまり、自己判断で薬を選ぶのではなく、クリニックで診断を受けて薬を決めてもらう方が答えに辿り着くのが早いです。

今回は日本皮膚科学会の情報を元に円形脱毛症で使用される薬の種類を紹介していきます。

円形脱毛症の原因と薬の選び方

最初に円形脱毛症の原因を整理しておきましょう。

・ストレス
・自己免疫疾患
・アトピー
・遺伝
・ホルモン変化

これは円形脱毛症の代表的な5つの原因として知られており、この中でも自己免疫疾患によって円形脱毛症が起こるケースが多いとされています。

さて、円形脱毛症の薬の選び方ですが、上記のような原因に効果があるとされる薬であれば完治できる可能性があります。

しかし、直接的な原因を解決しなければ完治できない可能性もあるので、併用療法から可能性を高めるという以外においては根本的な解決をはかっていくことが大切です。

日本皮膚科学会の推薦治療薬一覧

日本皮膚科学会が推薦している円形脱毛症の治療薬は以下があります。

・ステロイド
・第2世代抗ヒスタミン内服
・セファランチン内服
・グリチルリチン、メチオニン、グリシン複合剤
・塩化カルプロニウム外用
・ミノキシジル外用

上記の薬はいずれも推薦薬となっているので、円形脱毛症を治療する際に優先して選ぶことになる薬です。

次に以下は現時点において明確な根拠がないことからも推薦できないとされている薬です。

・シクロスポリンA内服
・漢方薬内服
・精神安定剤内服
・アンスラリン外用

ステロイド

ステロイドは以下のように様々な治療方法があります。

・ステロイド内服
・ステロイド外用
・ステロイドパルス療法など

円形脱毛症は免疫異常で発症することが多いことからも、円形脱毛症の治療方法で最も推薦されているのがステロイドです。

臨床結果でもステロイドによる効果が高いというデータがある反面、ステロイドによって肥満や糖尿病など様々な症状を併発する可能性がリスクとして注意奮起されています。

第2世代抗ヒスタミン内服

第2世代抗ヒスタミン内服というのは抗アレルギー剤です。

円形脱毛症はアトピー素因によって起こることがありますが、その場合に第2世代抗ヒスタミン内服は効果があるとされています。

また、ステロイド軟こうなどを使用しながらオキサミドを投与すると脱毛範囲が縮小されるなどの根拠が見られ、アトピー素因を持つ円形脱毛症に対しては第2世代抗ヒスタミン内服は優先的に選んでも良い治療という見解が示されています。

セファランチン内服

セファランチン内服は、臨床結果において弱い根拠が見出されているようです。

併用療法としてセファランチンを使用した場合に円形脱毛症が改善されたという報告もあるようですが、その根拠が多岐に渡ることからも明確な根拠を見出すのが難しいようです。

ピンポイントに改善効果を得られるかどうかは未知数であるものの、全く根拠がないわけでもないので試してみる価値はあるといった見解が示されています。

グリチルリチンなど

グリチルリチンとメチオニンとグリシン複合剤は、臨床結果においても判然としない状況のようです。

しかし、日本皮膚科学会の症例集積研究をもとにすると単発型から多発型の症状に対しては、併用療法の1つとして推薦されています。

塩化カルプロニウム外用

塩化カルプロニウムは、5%の塩化カルプロニウム外用がプラセボと比較して発毛効果を示す弱い根拠が見出されているようです。

また、併用療法として用いた場合も脱毛改善が見られた報告もあることから、完全に効果があるとは言えないものの、その可能性を踏まえると併用療法としては推薦されるようです。

ミノキシジル外用

ミノキシジル外用は、今の時点で効果については実証されいません。

しかし、ミノキシジル1~3%よりミノキシジル5%の方がプラセボ比較で脱毛を縮小させる効果があったという報告もあり、併用療法としては推薦されているようです。

精神安定剤や漢方薬など

日本皮膚科学会が推薦していない精神安定剤や漢方薬などは、基本的に臨床結果においても十分な根拠がなかったようです。

今の時点で医学的な根拠を述べるほどの水準に至っていないことから、これらの方法で治療をするよりも何かしらの根拠がある治療方法を選択すべきというわけですね。

どうやって治療を決めるの?

円形脱毛症の診断引用元:日本皮膚科学会(日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドライン2010)

円形脱毛症をクリニックで治療する場合、その治療の決め方というのは病院の治療方針や担当医の診断で決まります。

今回紹介した日本皮膚科学会の推薦レベルについては、上記のように頭皮の脱毛割合から推薦される治療方法が示されています。

円形脱毛症を治す上で1つのポイントになるのが「多発型以降へ進行するかどうか?」です。

・単発型
・多発型
・全頭型
・汎発型

一般的には円形脱毛症はそこまで深刻な脱毛症ではないという認識が強いと思いますが、それは単発型に留まるからです。

単発型はコインサイズの脱毛症ですが、それ以上に脱毛範囲が広がることもなく改善されることが良くあります。

しかし、自己免疫疾患など原因によって多発型以降へ症状が悪化するケースもあり、そうなるかどうかを見極めながら原因を追究して薬を選ぶことが求められるわけですね。

結局、どの薬がいいの?

クリニックへ行かない前提として、円形脱毛症の薬を選ぶのであれば以下の2種ではないのでしょうか。

・ステロイド
・第2世代抗ヒスタミン内服

ファーストチョイスになるのがリンデロンのようなステロイド外用です。

例えば、リンデロンの場合は処方箋なしでも購入できるので、今すぐ何かの薬を試したいという場合は日本皮膚科学会の推薦レベルからも選びやすい薬です。

次に第2世代抗ヒスタミン内服はアトピー素因による円形脱毛症に対して効果的とされていますが、本当にいろんな種類の薬があるので医師に相談をする方が良いでしょう。

第2世代抗ヒスタミンというのは第1世代抗ヒスタミンの改良版であり、抗ヒスタミンというのはアレルギー症状に対する治療薬の総称です。

「リンデロンは効果ある?」

ステロイド関連のリンデロンは「円形脱毛症の治療薬のリンデロンって何?【効果・副作用など解説】」を読んでみよう。

その他治療薬は併用療法としての効果しか実証されていない

ステロイドや第2世代抗ヒスタミン以外にも、セファランチンやミノキシジルなども推薦されています。

しかし、日本皮膚科学会の見解を見ると、何かの治療を行いながらも併用療法として臨床した場合に結果が見られたという内容が多いため、これらの治療薬を優先して選ぶならステロイドをチョイスしておく方が期待値は高いです。

結局、円形脱毛症の薬の選び方というのは原因や症状によって異なるので、万人に共通する選び方というのが存在しません。

また、下手に根拠もなく治療薬を選ばない方が良いケースもあります。

例えば、ステロイドやミノキシジルは使用方法によって割と強い副作用が伴うこともあるため、効果がない場合はすぐに使用をやめる方が良いです。

ストレスで円形脱毛症になって多発型以降へ進行する兆しも無い場合、治療薬を使わずに自然治癒に専念するのも1つの方法だと思います。

育毛剤はどうなの?

円形脱毛症に対して育毛剤は、効果があることもあると思われます。

日本皮膚科学会は併用療法としてミノキシジルも推薦しており、ミノキシジルというのは血管拡張薬です。

つまり、円形脱毛症が血管収縮の動脈硬化によって起こっている場合に、そこを育毛剤で改善できれば効果を得られる可能性があります。

しかし、リアップx5プラス(ミノキシジル5%配合)の製品概要では、壮年性脱毛症以外には効果がないと記述していることからも、円形脱毛症はやはり原因が様々であることから絶対に何かしらの効果を与えられるという確証はないのだと思われます。

また、医薬部外品や化粧品のように医薬分類が弱い育毛剤についても、根本的には得られる効果は似たようなものです。

育毛有効成分としてセンブリエキスやM-034など様々な成分がありますが、血行促進や血管拡張、あるいは保湿効果などの頭皮環境を整える作用がある効果に留まります。

自己免疫疾患によって多発型以降へ円形脱毛症が進行した場合など、その原因によっては育毛剤に配合されている成分によって直接的な原因を解決することは難しいでしょう。

薬が必要ならクリニックへ行こう

さて、円形脱毛症を薬によって治療したいのであれば、冒頭で紹介したようにクリニックで診断を受ける方が良いです。

クリニックへ行けば検査を含めてある程度は円形脱毛症の原因を絞り込むことができます。

原因を絞り込むことができると、それに対して効果的な薬も絞られてくるので答えを見つけるのが早いですね。

クリニックへ行かないなら育毛剤を試してみよう

円形脱毛症が単発型に留まっているのであれば、生活習慣を改善しながらも育毛剤を使ってみるのは有りです。

育毛剤を使うと症状が悪化するという情報も散見されますが、それは頭皮の状態によります。

例えば、アトピー素因のように頭皮に異常が見られる場合は、当然ながら使わない方が良いですね。

逆にストレスなどが原因で円形脱毛症になっているなら、生活習慣を改善して育毛剤を使えば血管拡張や血行促進によってヘアサイクルに変化をもたらす可能性はゼロではありませんね。

まとめ

円形脱毛症に効果的な治療薬というのは、基本的に脱毛症が起こっている原因から選んでいく必要があります。

一般的には自己判断で円形脱毛症の原因を特定することが難しいため、時間がある時にクリニックへ行くように心がけましょう。

また、多発型以降へ症状が悪化する場合は急速に髪が抜けることが多いため、その症状が見られるかどうかを1つの目安にして薬を検討してみてください。