汎発性脱毛症って治るの?原因と症状・対処法を解説してみた

汎発性脱毛症
汎発性脱毛症(はんぱつ)は重度の円形脱毛症であり、頭だけではなく眉毛など全身の毛が抜けてしまう症状です。

円形脱毛症は

・単発型
・多発型
・全頭型
・汎発型

と4種類のパターンに区分されることが多く、一般的に言われる円形脱毛症というのは「単発型=コインサイズの円形ハゲ」です。

汎発性脱毛症の原因

汎発性脱毛症は円形脱毛症の進行形態なので、この症状の原因は円形脱毛症と同じです。

円形脱毛症が起こる原因は

・ストレス
・遺伝
・アトピー
・ホルモンの変化
・ウイルス感染

というように様々な原因があるとされており、「円形脱毛症=○○が原因」というように明確に原因が決まっているわけではありません。

円形脱毛症はまだまだ未解明な部分が多くありますが、近年の研究では自己免疫疾患が主な原因だとされています。

自己免疫疾患とは?

人の体には免疫という抵抗力が備わっており、外部から侵入したウイルスなどの異物を攻撃排除する機能があります。

自己免疫疾患というのは、本来は異物を攻撃するはずの免疫が正常な体内物質を間違って攻撃排除してしまうという症状です。

髪の毛が生える仕組みは

・成長期:4~6年
・退行期:2~3週間
・休止期:数ヶ月

というようにヘアサイクルがありますが、自己免疫疾患になると正常なヘアサイクルではなくなってしまいます。

髪が成長するためには血管を通して毛根に栄養を与え続ける必要がありますが、Tリンパ球が毛根を破壊したり血流悪化で栄養が行き届かないなど、自己免疫疾患による悪影響から円形脱毛症に至るというメカニズムです。

通常の脱毛と円形脱毛症の違いは?

基本的に髪の毛はヘアサイクルが乱れなければしっかりと生えてきますが

・生活習慣
・栄養バランス
・紫外線など頭皮のダメージ
・ホルモンの変化
・遺伝

など、様々な原因によってヘアサイクルに乱れが生じることがあります。

男性の脱毛分類は「ハミルトン・ノーウッド分類法」から

・頭頂ハゲ:つむじから脱毛が発症
・M字ハゲ:額から脱毛が発症
・U字ハゲ:額から脱毛が発症

というように3種に分類され、どのタイプにおいても最終的には頭全体の髪が薄くなるという同じ結末に至るとされています。

女性の脱毛分類はこれといって共通認識とされる分類方法が確立されていませんが

・びまん性脱毛症:頭皮全体が薄くなる症状
・分娩後脱毛症:出産後のホルモン変化で脱毛が発症
・脂漏性脱毛症:皮脂の過剰分泌で脱毛が発症
・牽引性脱毛症:括った髪に牽引されて発症する脱毛

というように女性特有の脱毛症があります。

男性と女性のどちらにおいても、他の脱毛症と円形脱毛症の違いというのは「脱毛の始まりが円形かどうか?」で区別するしかありません。

円形脱毛症はストレスによって発症すると言われることが多いですが、他の脱毛症においてもストレスが原因だと考えられるケースは多くあります。

汎発性脱毛症の症状

円形脱毛症以外の脱毛に関しても、重度の症状になると頭皮全体の髪が抜け落ちてしまいます。

しかし、重度の円形脱毛症である汎発性脱毛症は頭以外の毛も抜けてしまうことが特徴なので、同じ重度の症状でも明確な違いがあることが分かります。

・通常の脱毛:重度になっても頭の髪の毛が抜けるだけ
・汎発性脱毛症:全身の毛が抜けてしまう

汎発性脱毛症はクリニックに頼ること

汎発性脱毛症
汎発性脱毛症の治療方法は、「クリニックで相談する」という以外に方法がありません。

まず、円形脱毛症が発症した場合にそのまま汎発性脱毛症まで脱毛が進行するかどうかは個人差がありますし、根本的には円形脱毛症の原因に寄ります。

円形脱毛症の原因はホルモンやストレスなど様々な原因がありますが、どの原因においてどこまで円形脱毛症が進行するのかは不明です。

例えば、ストレスが原因なら単発型の進行で終わる、ホルモンが原因なら多発型まで進行するというように明確なメカニズムが分かっていません。

円形脱毛症の原因に関しては不明な点がまだまだ多い為、人によってはクリニックで相談することを躊躇することがあると思います。

しかし、汎発性脱毛症を回避するためにも原因を専門医に診断してもらい、その症状に対するベストな治療を提案してもらうしか回避のしようがありません。

円形脱毛症は一過性のケースもありますが、そうではない場合は汎発性脱毛症まで脱毛が進行してしまい、このケースにおいては自然治癒は期待できないとされています。

汎発性脱毛症の相談先は?

汎発性脱毛症の相談先は

・病院
・脱毛専門クリニック

のいづれかが代表的であり、いわゆる脱毛治療が可能な医療機関で相談することになります。

かなり入念にクリニックを比較検討するならば、円形脱毛症に対して治療技術が高いところを選ぶ方が良いです。

汎発性脱毛症は治療が難しい症状とされていますが、それでも汎発性脱毛症を完治できた事例を紹介しているクリニックもあります。

複数のクリニックで相談しよう

これはどんな病気に対しても最善の方法とされる古典的なやり方ですが、汎発性脱毛症に関しても複数のクリニックで相談しておくのは効果的だと考えられます。

やはり、汎発性脱毛症を完治するためには担当医と一緒に努力していく必要があるため、自分にとって心のケアも含めて安心できる医師を見つけることはとても大切です。

こうした状況でネット社会の強みを発揮できるので、いろんなクリニックの情報を比較しながら相談先を複数ピックアップしておきましょう。

汎発性脱毛症の治療期間や費用

汎発性脱毛症はクリニックで治療を受けても、完治できないケースもあるとされています。

また、完治できる場合も個々によって治療期間は数ヶ月~数年と明確な期間がないので、治療をやってみなければ分からないという難解な症状でもあります。

費用に関しても治療期間が不明確なため、治療期間が長くなるほど処方されるお薬や検査費用が高く付きます。

この辺りも踏まえて、じっくりとクリニックで相談するスタンスを持ってください。

クリニックで相談するタイミングは?

冒頭で紹介したように円形脱毛症は

・単発型
・多発型
・全頭型
・汎発型

と4種のパターンに分けられることが多く、円形脱毛症の始まりは単発型です。

円形脱毛症の原因は人によって様々であり、必ずしも一般的に言われるストレスによる一過性の脱毛であるとは限らない為、コインサイズの円形脱毛症が発症したタイミングからクリニックで相談するのが良いです。

どんなタイミングで治療を始めたとしても脱毛治療は絶対に経過観察が必要となるので、治療期間は自然と長期化しやすいです。

それを踏まえると少しでも早いタイミングでクリニックへ行く方が良いと言えます。

汎発性脱毛症の対処方法

汎発性脱毛症
さて、汎発性脱毛症の対処方法は

・単発型の円形脱毛症
・単発型以降の多発型~汎発性の症状

に分けて考えたいところです。

どちらの症状においても、原因を解明しなければ汎発性脱毛症になる可能性があることは念頭においておく必要があります。

円形脱毛症の対処方法というのは「できること」・「やるべきこと」が限られているため、それを理解しながらゴールを見据えて歩んでいくことが何よりも大切です。

・栄養バランスを改善
・タバコやお酒など生活習慣の改善
・ストレス発散
・クリニックで相談
・女性はウィッグを検討、男性はボウズを検討

単発型の円形脱毛症が発症したらどうする?

単発型の円形脱毛症は特に珍しい症状でもなく、仕事などでストレスがたまると突然ポツリと頭皮に現れることが多いです。

ここで考えたいのは「円形脱毛症が進行するかどうか?」です。

こればかりは本当に推測することが難しいので、初期の円形脱毛症でもクリニックで相談しておくのが無難な選択肢となります。

単発型は頭皮の一部分がハゲるだけなので、ヘアスタイルの工夫でカバーすることも可能です。

クリニックで相談するかどうかに関らず、円形脱毛症が起こった場合は食事の栄養バランスや日常生活の改善に努めるようにしましょう。

・タバコやお酒
・バランスの悪い食事
・運動不足

といった内容は、円形脱毛症以外の脱毛に関してもヘアサイクルの乱れに繋がる要因だとされています。

単発型以降はどうする?

単発型の円形脱毛症を放置した結果、多発型へと症状が悪化するとヘアスタイルの工夫だけでは隠せないようになります。

女性の場合はウィッグを検討しておき、男性はボウズスタイルを検討する必要が出てきます。

ハゲとヘアスタイルの関係は違和感があるかどうかという単純なものなので、男性の場合は思い切ってボウズにする方が心理的な不安も払拭しやすいです。

どちらかというと、女性の方が円形脱毛症が悪化した時に抱える不安が大きいかもしれません。

ウィッグを装着して生活するならば、なるべく早い段階からウィッグを着用し始める方が周囲に対して違和感を与えにくいです。

クリニックにおいても医療用ウィッグを推薦されることがあるので、円形脱毛症の相談をする際にウィッグについても話を聞いてみてください。

日常生活で改善できることは徹底しておきたい

可能性や期待という意味合いからも、単発型~汎発型の円形脱毛症に対して日常生活の改善というのは徹底的にやりましょう。

何が原因で円形脱毛症になっているとしても、人体に悪影響とされる習慣は改善する方が完治できる可能性は高くなります。

円形脱毛症ではステロイド治療が行われることが多く、ステロイド治療によって免疫力を向上させることができ、自己免疫疾患に対しては効果的な治療とされています。

薬によって免疫力を向上させながらも、日常生活を改善することでヘアサイクルが正常化に向けて機能し始める可能性もあるでしょう。

また、日常生活の改善というのはすべてが健康に直結するため、実践してデメリットになることがありません。

適度な運動を心がけながらも栄養や生活習慣に気を遣い、その生活の中でクリニック治療に期待を向けて円形脱毛症と向き合っていくのが現実的な方法だと考えられます。

「円形脱毛症とは?」

円形脱毛症は「円形脱毛症って病院で治るの?病院・市販処方の違いを解説してみた」を読んでおこう。