ソンバーユは馬油を主成分とするクリームですが、「ハゲや薄毛にも効果がある」という情報が散見されます。
今回はソンバーユの隠された育毛発毛効果について掘り下げてみたいと思います。
そもそもソンバーユとは?
ソンバーユというのは商品名であり、馬油を成分とするクリームは他にもいろんな製品があります。
ここでは薬師堂がリリースしているソンバーユを題材として、ハゲや薄毛に対する効果を見ていきます。
ソンバーユは「ソンバーユ株式会社」が開発して「株式会社薬師堂」で販売、薬師堂から全国のドラッグストアなどに商品が出回っているようです。
・社名:ソンバーユ株式会社
・設立:昭和63年7月8日
・事業内容:馬油を主成分とした化粧品の研究や製造
・販売先:株式会社薬師堂
・加盟団体:西日本化粧品工業会、化粧品構成取引協議会
馬油を主成分とした化粧品の研究や販売を事業内容として掲げている時点で、まさに今回のテーマにピッタリな会社ですね。
・社名:株式会社薬師堂
・設立:平成元年3月1日
・事業内容:梅雲丹やソンバーユなど、健康関連品の販売
・販売先:一般個人、全国有名百貨店、健食系問屋など
・加盟団体:福岡県物産振興会、筑紫野市商工会、筑紫野物産振興会、筑紫野市観光協会
ちなみに日本薬師堂という似たような名称の会社がありますが、株式会社薬師堂は別会社で関連はありません。
ソンバーユの歴史
薬師堂の公式では、ソンバーユについて以下のように説明されています。
昭和63年、薬師堂の馬油は日本で初めて化粧品原料として認められました。
馬油100%のソンバーユは、マルチスキンケアオイルとして多くの皆様に愛されています。
引用元:https://www.yakushido.com/
ソンバーユは馬油製品の先駆者というわけですね。
ソンバーユの製造工程
薬師堂では、ソンバーユが出来上がるまでの工程が紹介されています。
引用元:薬師堂
馬油は約2年間ほど保管して固液分離を行い、そこで3種類の馬油現状が採取されるようです。
・上層馬油:軽くてさっぱり、液状タイプのソンバーユに使用
・中層馬油:液化と固化の中間、石鹸などに使用
・下層馬油:重くてしっとり、ガラス容器入りソンバーユに使用
どの原料も効果は同じだそうです。
馬油から連想ランキング
薬師堂は馬油製品を色々と販売していますが、それをランキング形式で紹介されています。
引用元:薬師堂
これは2017年12月21日時点のランキングですが、さすがにスキンケア商品ということで肌荒れが堂々の1位です。
第6位にはなんと「育毛!」がランクインしていますね。
これは薄毛に悩む方にとって期待大ではないでしょうか。
ソンバーユに育毛や発毛の効果はあるのか?
ソンバーユは以下のように様々な製品があります。
・全身用スタンダード
・全身用プレミアム
・洗顔
・ヘアケア
・洗髪
・スポーツマッサージ用
・口唇ケア
要するにソンバーユを製造する過程で採取できる原料が異なるので、それに応じて最適な製品へ使用されているというわけです。
効果についても上層~下層の馬油はどれも同じと説明されているので、どの製品を使っても馬油自体の効果効能はきっと同じだと思われます。
上層馬油はさらっとしていて下層馬油はしっとりしていることから、使用感に違いがあるといった感じでしょう。
また、製品による効果の違いは馬油以外の配合成分がポイントになりそうですね。
全身用スタンダード
こちらは元祖馬油としてリリースされている全身に使えるソンバーユです。
お値段は税込みで2,160円とリーズナブル、配合成分は旧表示指定成分なしとなっており、無添加の無香料の馬油100%な商品です。
主な効能として以下が表示されています。
・乾燥を防いで皮膚を保護
・潤いを与えてキメを整える
・日焼けのシミやソバカスを防ぐ
・毛髪の油分を補い、枝毛や帯電を防ぐ
・唇に潤いを与えて乾燥を防ぐ
・肌の油分を補い水分を保つ
・肌にハリやツヤを与える
・頭皮の毛髪に潤いを与えてフケやカユミを抑える
・爪に潤いを与えてすこやかに保つ
保湿系のアイテムという感じですね。
ソンバーユ毛髪用
こちらはソンバーユの毛髪用です。
お値段は税込みで2,700円、育毛剤や発毛剤の相場から見ると半額以下のお値段です。
表記されている配合成分は以下です。
・馬油
・ミリスチン酸イソプロピル
・メントール香料
ミリスチン酸イソプロピルというのはスキンケアに使われることが多く、ヤシ油などから採取できるミリスチン酸と低級アルコールのイソプロピルを混ぜた成分です。成分の浸透力を高めたり殺菌効果があるなど、使い勝手の良い特徴を持つ身近な成分です。
メントールというのはアルコールの一種ではっか葉などから採取できる成分です。ヘアケア製品では割とお馴染みで清涼感や香りなどを調整するために使われることが多いです。
ソンバーユ育毛用で表記されている効果は以下となります。
・頭皮や毛髪にうるおいを与える
・毛髪の帯電を防ぐ
・枝毛や割れ毛を防ぐ
・フケやカユミを防ぐ
全身用スタンダードと書いてあることは同じであり、基本的に頭皮に対して保湿効果があるのでしょう。
フケやカユミを防ぐというのも、要するに頭皮に潤いを与えて乾燥を予防できることから、フケやカユミの発生率が低くなるというわけです。
どちらかというと、育毛剤や発毛剤というカテゴリーではなく化粧水に近いニュアンスですね。
ソンバーユ馬油シャンプー
こちらはソンバーユの馬油シャンプーです。
お値段は2,160円となっており、シャンプーというカテゴリーにおいては少々高いでしょうか。
表記されている成分は以下となります。
・水:精製水
・カリ石鹸素地:馬油やヤシ油など
・グリセリン:油脂に含まれる保湿成分
・塩化K:粘度調整成分
・コカミドDEA:粘度調整成分
・香料:柑橘系のやさしい香り
・クエン酸:ph調整成分
色々と書いてありますが、効果効能に直結するような成分が少ないですね。
主な効果は以下となります。
・頭皮や毛髪を健やかに洗浄する
・フケやカユミを防ぐ
ちなみに、このシャンプーは石鹸ベースで作られているので洗顔やボディソープとしてもOKだそうです。
結局、ソンバーユはどうなの?
人によっては「ソンバーユって胡散臭いな・・・」と思うかもしれませんが、製品に書いてあることに偽りはなく詐欺的な商品でもありません。
要するに馬油は「乾燥肌」に対して効果的であり、皮脂不足でカサカサになっている頭皮に対しては表記どおりにフケやカユミを予防できると思います。
皮脂というのはバランスが大切で、皮脂不足になると乾燥しますし過剰分泌も菌増殖などデメリットがあります。
関連する脱毛症としては「脂漏性脱毛症・皮脂の影響」や「ひこう性脱毛症・フケの影響」などがあります。
また、ヘアサイクル理論でも頭皮環境を整えるためには乾燥を防ぎたいところなので、「ハゲや薄毛にソンバーユは効果があるのか?」は有ると言えます。
例えば、乾燥した頭皮に対してソンバーユを使えば油分を補強できることから、皮脂のバランスを調整してヘアサイクルが正常化するケースがあり得ますね。
効果というのは本当に状況や使い方によって極端に答えが変わるので、0と100の表現では効果は有るという表現以外にありませんね。
また、医薬部外品ではないので効果がないという情報もありますが、その効果というのも何を基準にしているのかによるでしょう。
例えば、一般的に使用されているシャンプーの殆どは医薬部外品ではありませんが、効果を実感している方は多いのではないでしょうか。
ハゲや薄毛はソンバーユを買うべき?
ソンバーユは保湿効果があることからも、使い方によっては効果的です。
しかし、買うべきかどうかについては別問題であり、類似製品は山ほどありますね。
育毛剤と比較した場合、配合成分ではセンブリエキスやM-034など育毛有効成分が入っている製品の方が期待値は高いでしょう。
しかも、育毛剤にも保湿効果があるので同様の効果を得られることを考えると、配合成分の種類が多い育毛剤の方が間違いなく期待が膨らみます。
ソンバーユの利点を1つ挙げるなら、それは値段の安さです。
育毛剤や発毛剤の相場は5,000円前後を下限として、5,000円~10,000円が相場です。
中間をとって毎月7,000円ほどのランニングコストが掛かることを想定するとソンバーユは安いです。
しかし、ソンバーユをずっと継続使用しても得られる効果の範囲が狭いため、血管拡張や血行促進といった内面的な解決を長期で試せる育毛剤を使う方が薄毛やハゲには効果的でしょう。
ソンバーユのオススメな使い方
ソンバーユは油分によって乾燥を防いだり保湿効果を得られるので、使い方がハッキリしているのが良いところですね。
基本的に育毛剤のように継続使用する必要性は特にないので、乾燥からの薄毛やハゲに悩んでいる方は1本常備しておいても良いでしょう。
頭皮は夏の紫外線でダメージを受けた頭皮が秋に乾燥して抜け毛が増えるという展開が良くあるので、この季節の対策としても使えそうですね。
まとめ
今回はソンバーユを紹介しましたが、世間の噂はある程度は本当だったという感じです。
ピンポイントに効果がある製品なので、育毛剤や発毛剤とは違った使い方です。
あらゆる方面から頭皮環境を整えるなら育毛剤や発毛剤、油分によって頭皮環境を整えるならソンバーユです。
ソンバーユの効果は化粧水に近いので、シャンプーや化粧水と同じようなカテゴリーとして捉えておく方が分かりやすいかもしれません。