「男性のハゲや薄毛はどのようなパターンがあるのか?」、それぞれのパターンの原因や対策を細かく見ていきましょう。
「ハミルトン・ノーウッド」で分類してみよう
引用元:湘南美容外科
男性のハゲや薄毛のパターンは、上記のハミルトン・ノーウッド分類ですべて分かります。
一番左が初期段階で右に行くほど中期~末期とハゲが進行していき、7段階でハゲ進行が分類されます。
男性のハゲは
・M字ハゲ
・O字ハゲ
・つむじハゲ
と3つの種類がありますが、ハミルトン・ノーウッド分類ではそれぞれの種類からハゲの進行パターンが分かるようになっています。
自分のハゲ進行はどの段階?
ハミルトン・ノーウッド分類法は「ハミルトン・ノーウッド」という医師が考案したもので、今でもAGA治療で使われています。
さて、今の自分の頭皮はどのレベルに該当するのかがポイントとなりますが、これはハゲの原因と合わせて追及していく必要があるので専門医に相談するしかありません。
基本的に鏡で自分の頭皮を見たときに「それほど深刻ではないな・・・」と感じるなら初期段階の1~2レベルあたり、「割とハゲがきてるなぁ・・・」と感じるなら3~5レベルというようにざっくりと捉える程度となります。
各レベルの違いは?
ハミルトン・ノーウッドでハゲ進行を分類した時、それぞれのレベルでは何が違うのか気になりますね。
これは単純に「ハゲの進行具合」が違うだけです。
例えば、レベル1とレベル2のハゲ進行を比較した場合、レベル2の方がハゲが進行しているので「頭皮が薄くなってる?!」と気になることが多くなります。
レベルによってハゲの進行具合が違うということは、ハゲの原因や対策も変わってくることになります。
真剣に悩んでいるならクリニックへ行こう
AGA治療を専門としているクリニックはたくさんあります。
クリニックで相談をすると「ハゲの原因」を探ることができ、それに対して「最善の治療」を提案してもらえることがメリットです。
例えば、ストレスによる一過性のハゲ進行の場合、ストレスを解消することができればハゲ進行が止まる可能性があります。逆に遺伝や生活習慣など、いわゆるハゲの典型的な原因の場合はそのままハゲが進行する可能性が高いですね。
このあたりは自分で判断することができず、専門医の見解を聞く必要があるでしょう。
そもそもハゲの原因とは?
ハミルトン・ノーウッド分類において、同じレベルに該当する方でもハゲの原因は人によって様々です。
ここがAGA治療の難しいところですが、本当に人によってハゲの原因が様々なので、とにかく「どうしてハゲが進んでいるのか?」を追求していく必要があります。
主なハゲの原因は
・遺伝
・ストレス
・ホルモン
・栄養バランス
・生活習慣
と言われており、「遺伝によってハゲが進行するのは本当なの?」と疑問に感じている方も多いと思いますが、ハゲは遺伝でも進行します。
遺伝によるハゲ
遺伝によってハゲるのは一般的にも知られている有名な話ですね。
自分のハゲが遺伝によるものかどうかを調べたいとき、クリニックでAGA遺伝子検査を受けると答えが分かります。
人間のDNAは一生変化することがないので、何歳でAGA遺伝子検査を受けても同じです。
AGA遺伝子検査はとても大掛かりな施術というイメージが持たれますが、口内粘膜を採取するだけなのでとても簡単です。
検査結果はおおよそ1ヶ月ほどで分かり、検査結果から遺伝によってAGAが進行するかどうかのリスクを予測することができます。
また、湘南美容外科の場合だと遺伝に対する処置としてフィナステリドの内服が推薦されており、この治療のシミュレーションも兼ねて行われています。
ストレスによるハゲ
髪の毛はヘアサイクルというのがあり、「休止期」→「成長期」→「退行期」というように「抜ける」→「生える」が繰り返されます。
通常、成長期が2~6年と言われていますが、AGAが進行すると成長期が数ヶ月と短くなります。これによって髪が抜けるサイクルが早くなり、頭皮が薄くなるというわけです。
ストレスによるハゲは心理的な要因ですが、人体のメカニズムとしては血流悪化によって成長が遮断されるという理屈です。
抜け毛の対策は頭皮への栄養補給が大事といわれますが、ストレスが原因だとこれがうまく機能しなくなるわけですね。
ホルモンによるハゲ
ホルモンによるハゲは、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンによってヘアサイクルが乱れることが原因です。
ジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞のレセプターと結合すると、ヘアサイクルの成長期が短縮されてしまいます。
ストレスが原因の場合と同じで成長期が短くなることから、抜けるサイクルが早くなってしまうわけです。
栄養バランスによるハゲ
毎日の食事で栄養バランスが偏ると、それによってハゲが進行することもあります。
これにはいろんなケースが考えられますが、例えばコレステロールを摂取し過ぎると血流悪化で頭皮への栄養補給がうまくいかなくなります。
基本的に栄養バランスというのは薄毛だけではなくいわゆる「健康」の核となる部分なので、いろんな意味でバランスの良い食事を行うのが理想ですね。
・亜鉛
・ミネラル
・ビタミン
・タンパク質
これらの栄養素が効果的と言われることが多いですが、ある1つの栄養素ばかりを摂取してもそれは栄養の偏りとなるので、普通にいろんな栄養素を摂取できるように食事の献立を考えるようにしましょう。
生活習慣によるハゲ
生活習慣というのは言葉のとおり、睡眠や運動など毎日の生活のことを言います。
病気の話題でも「生活習慣によって~」という内容を良く耳にしますが、生活習慣によるハゲも理屈は全く同じです。
これも様々なケースが想定されるので、頭皮に悪い習慣はたくさんありますが、それが直接的な原因かどうかは専門医に判断してもらうしかないでしょう。
・喫煙
・飲酒
・睡眠不足
・運動不足
・栄養の偏り
生活習慣が悪いと他のハゲの原因と同じようにヘアサイクルを狂わせる要因となります。
ポジティブ思考で行きますと、単純に規則正しい生活を送ることで脱毛を改善できる可能性を持てると考えることもできます。
脱毛対策は色々とありますが、生活習慣の改善は最も簡単でデメリットがない方法だと言えます。
ハゲの対策は何がある?
ハゲの原因から対策を考えると
・遺伝→クリニックで相談
・ストレス→ストレス解消
・ホルモン→クリニックで相談
・栄養バランス→食事の改善
・生活習慣→生活習慣の改善
となります。
ハゲ対策は「男性ホルモンが~」とか「亜鉛を摂取することで~」など、一般レベルで本当にいろんな情報が交錯していますね。
しかし、やるべきことは単純だと考えます。
毎日の生活を見直すことから始め、「生活習慣」・「ストレス」・「栄養バランス」の3つは自力で対策することが可能です。
この3種だけでも細分化すると様々な原因や対策を挙げることができますが、
・睡眠をしっかり取る
・栄養バランスを勉強する
・体に害とされる飲食をしない
・適度な運動をする
この辺りを改善するだけでも期待値は大きいでしょう。
栄養バランスが分かりません・・・
栄養バランスは栄養士に相談するのが理想ですが、WEB上でも簡単に調べることができます。
オススメなのは「農林水産省・食事バランスガイド」です。
基本的に栄養が偏らないように気を遣い、それを実践しながらも発毛育毛に効果があるとされる栄養素を多めに摂取するように工夫するのが良いでしょう。
脱毛に対しても栄養バランスというのは「バランス」が何よりも大事なので、タンパク質ばかりを摂取しても意味がありません。
日常的な改善はヘアサイクルの正常化に繋がる
「生活習慣」・「ストレス」・「栄養バランス」を改善すると、それはヘアサイクルを正常な状態に戻すことに繋がります。
人によっては喫煙やお酒をやめる必要があるなど、なかなか辛い生活を余儀なくされます。
しかし、日常的な改善というのは健康という意味でもデメリットが一切ないので、本当にハゲに悩んでいるのであれば実践する価値は大いにあります。
その他の原因はクリニックで対処しよう
日常的な原因を改善しても脱毛が治る兆しが見えない場合、それは男性ホルモンや遺伝が原因の可能性が高いわけですね。
その場合、自分では対処することができないので専門医に治療をお願いするのが妥当でしょう。
AGA治療は最初にカウンセリングを受けることができ、初回カウンセリングを無料で行っているところもあります。
発毛剤や育毛剤はどうなの?
最後に「発毛剤や育毛剤はどうなのか?」を考察しておきたいと思います。
世の中にはハゲで悩む方がたくさんいますし、加齢によって髪の毛が薄くなるのは自然なことでもありますね。
そうした現状から考えると、発毛剤や育毛剤を使って髪がフサフサになるのであれば、そもそもハゲで悩む人はかなり少ないはずです。
また、絶対的な効果があるならクリニックは不要であり、クリニックでそのシャンプーを処方してもらえば簡単に解決できることになりますね。
発毛剤や育毛剤は配合成分による効能は確かにありますが、日常的な生活を改善するのと同じように頭皮環境を整えるためのアイテムと考える方が良いでしょう。
また、頭皮環境を整えるというのはヘアサイクルを正常に保つためにはとても大事なことでもあり、発毛剤や育毛剤は外的効果としてサポートできるのが良いところです。
ハゲになる前に発毛剤や育毛剤を使おう!
発毛剤や育毛剤を使うなら、ハゲの初期段階で使うのがオススメです。
ハミルトン・ノーウッド分類でいうと、レベル1~2あたりの症状で使っておくのが良いでしょうか。
初期症状で使うとヘアサイクルの改善に期待を持てますし、今ある髪の毛を太く強くすることも可能となってきます。